Tuesday, February 26, 2019 9:28 AM

印がパキスタン領内に空爆 テロ報復、情勢緊迫

 インド外務省は26日、パキスタンと領有権を争うカシミール地方の実効支配線(停戦ライン)を越えたパキスタン側のイスラム過激派の拠点を攻撃し、多数のテロリストを殺害したと発表した。インドメディアによると、戦闘機で空爆した。パキスタン軍は戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたと明らかにした。

 パキスタン軍は「攻撃による死傷者や被害はない」としている。インド北部ジャム・カシミール州で14日、治安部隊に対する自爆攻撃で40人が死亡、イスラム過激派が犯行声明を出しており、インドが報復したもようだ。核保有国である両国の情勢は緊迫化している。

 インドでは5月までに下院選が行われる予定で、モディ政権は有権者の支持を見込んで強い姿勢を取った格好となった。パキスタンのクレシ外相は「自衛権がある」と報復の可能性を示唆した。(共同)