Tuesday, February 26, 2019 9:30 AM

メイ氏、離脱延期を初容認 合意案否決など条件

 メイ英首相は26日、欧州連合(EU)離脱を巡って下院で演説し、3月29日に迫った離脱期日の短期的な延期を初めて容認する考えを示した。修正を目指すEUとの離脱合意案が下院で否決されるなどの条件次第としたが、これまでは一貫して延期の可能性を否定していた。「合意なき離脱」の恐れが高まる中、閣内やEUからも離脱延期を求める声が高まり、圧力に屈した形だ。

 3月12日までに採決するとしたEUとの修正合意案が下院で否決された場合、直後に「合意なき離脱」の是非について採決、それも否決されれば離脱延期について採決を行うとした。下院で合意案が承認される見通しは立っておらず、「合意なし」に伴う社会混乱への懸念も根強いことから、離脱延期の可能性が強まった。

 メイ氏は、仮に延期したとしても1回のみで、最長でも「今年6月末まで」との考えを示した。(共同)