Wednesday, February 27, 2019 9:25 AM

ロシア情報機関元大佐懲役22年 米に協力、国家反逆罪で

 モスクワの軍事法廷は26日、機密事案を扱う非公開裁判で、情報機関の連邦保安局(FSB)のセルゲイ・ミハイロフ元大佐に国家反逆罪で自由剥奪(懲役に相当)22年の判決を言い渡した。一部ロシアメディアによると、元大佐は、ロシア情報機関の指示で対米工作を実行したハッカーの情報を米連邦捜査局(FBI)などに金銭と引き換えに伝達したという。

 こうした情報に基づき、2016年の米大統領選にロシアが介入した疑惑を捜査するモラー特別検察官は、民主党本部やクリントン陣営に対するサイバー攻撃へのロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の関与や、実行犯と手口などを特定したとの指摘もある。

 罪状は公表されていないが、ロシア紙コメルサントやノーバヤ・ガゼータなどによると、元大佐はFSBのサイバー犯罪の捜査責任者で、ハッカーを取り締まる一方、当局の協力者に仕立てる立場にあった。(共同)