Friday, March 01, 2019 9:37 AM
娘婿の機密権限復活を命令 トランプ氏、縁故主義露呈
ニューヨーク・タイムズ電子版は2月28日、トランプ大統領が昨年5月、娘婿のクシュナー大統領上級顧問の機密情報に触れる権限を復活させるようケリー大統領首席補佐官(当時)に命じたと報じた。権限復活には中央情報局(CIA)やホワイトハウス高官が慎重な姿勢を示し、必要な調査が続けられていた。
トランプ氏は長女イバンカ氏の夫であるクシュナー氏に権限を与えるため、大統領の立場で圧力を加えて必要な手続きを飛ばしたことになり、縁故主義を改めて露呈した。クラッパー前国家情報長官はCNNテレビで「あしき前例だ」と述べた。
トランプ政権では昨年2月、機密に触れる権限付与に必要な連邦捜査局(FBI)などの経歴調査が終わっていないのに、クシュナー氏を含む数十人の当局者が仮の許可で機密を扱っていたことが発覚。ケリー氏は情報管理を徹底するため、全員の仮の許可を停止した。クシュナー氏の権限は昨年5月に復活したと報じられていた。(共同)
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