Friday, March 01, 2019 9:37 AM

イスラエル首相の去就注目 起訴方針、政治生命危機も

 イスラエル検察が2月28日にネタニヤフ首相を収賄罪などで起訴する方針を示したことを受け、通算で13年近く国を率いてきた同首相が政治生命の危機に直面している。トランプ大統領らと良好な関係を築いてきたネタニヤフ氏の去就は、イスラエルの今後や中東情勢の行方を左右する可能性がある。

 「(ネタニヤフ氏の)終わりの始まりだ」。マンデルブリット検事総長が収賄や詐欺、背任の罪でネタニヤフ氏を起訴する方針を固めたことについて、地元記者はこう主張する。

 検察の決定を受け、4月の総選挙でネタニヤフ氏率いる右派「リクード」の苦戦は必至。選挙戦はガンツ元軍参謀総長とラピド元財務相の中道政党連合「青と白」に勢いがあり、リクードが第1党の座を失えば、ネタニヤフ氏の責任を問う声が高まるのは不可避だ。(共同)