Monday, March 04, 2019 9:28 AM

正恩氏、4日帰国か 特別列車で中国北上

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の特別列車は4日も中国国内を北朝鮮に向けて北上し続けた。同日夜にも中朝国境の遼寧省丹東市を通過、北朝鮮に戻るとみられる。金氏は米朝首脳再会談が行われたベトナムを2日に離れた。後ろ盾である習近平国家主席と会談するかどうかが注目されたが、北京には寄らず帰国する可能性が高い。

 金氏はベトナム・ハノイで2月27〜28日、トランプ米大統領と非核化や制裁解除を巡り再会談、物別れに終わった。予想された経済関連の視察も行わなかったが、北朝鮮の国営メディアは合意見送りに触れずに再会談を「歴史的」と宣伝。3月3日の朝鮮中央通信は金氏がベトナム訪問の結果に「満足の意」を示したと伝えた。

 中国各地では2日から4日にかけ、通常の列車運行に遅れが生じた。金氏の特別列車の北上が影響したとみられる。北京では年に1回の重要行事である全国人民代表大会(全人代=国会)の開幕を5日に控えており、この時期の北京訪問は避けた可能性がある。(共同)