Tuesday, March 05, 2019 9:36 AM

ウイグル弾圧に米制裁要求 超党派議員、長官に書簡

 米下院の民主、共和両党の超党派議員は4日、「中国政府による新疆ウイグル自治区での過酷な人権侵害に対して米政府は何もしていない」と批判し、人権侵害に責任のある中国当局者に制裁を科すなど対中圧力を強化するよう求める書簡をポンペオ国務長官に送った。

 書簡は下院外交委員会のエンゲル委員長(民主党)やヨーホー議員(共和党)らが署名し、ウイグル族を「再教育」するための収容キャンプに大勢の住民が送り込まれていると指摘。「事態は緊急を要する」として、行動を急ぐようトランプ政権に促した。

 また、中国での信仰の自由を求めるイスラム教やチベット仏教などの団体は4日、米首都ワシントンの議会庁舎で記者会見を開き、宗派を超えて中国政府の弾圧に抵抗し、米政府に行動を求める「中国宗教自由促進連盟」(CARFC)を立ち上げたと発表した。会見では親族らが中国当局に拘束されていると訴える人たちが解放への協力を求めた。(共同)