Tuesday, March 05, 2019 9:36 AM
北朝鮮、態勢立て直し図る 米は交渉再開打診も隔たり
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が5日、約10日間の外遊を終えて帰国した。ベトナム・ハノイでの米朝首脳再会談が事実上決裂したのを受け、交渉方針を再検討し、態勢立て直しを図るとみられる。米側は交渉の早期再開を打診しているが、非核化と制裁解除の条件を巡る隔たりは大きく、時間がかかる可能性がある。
北朝鮮では10日、5年ぶりとなる最高人民会議の代議員選挙が予定されている。金氏は再会談の成果を見越し、4月上旬にも選挙後初の最高人民会議を招集、人事や組織再編を通じて経済建設に総力を集中するとの新たな戦略路線の浸透を図る考えだったとみられる。
しかし、首脳会談で経済建設に不可欠な制裁解除への道筋をつけられなかった。国営メディアは米朝首脳会談の成功を宣伝、両首脳が対話継続を約束したと報じたが、当面は国内の政策調整に追われる公算が大きい。(共同)
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