Wednesday, March 06, 2019 9:27 AM

クリール諸島防衛で演習 ロシア軍、敵の上陸阻止

 ロシア国防省は6日、クリール諸島(北方領土と千島列島)への敵の上陸を阻止する軍事演習を行ったと発表した。演習の日時や具体的な場所は明らかにしていない。日ロ両政府が北方領土の帰属問題も含めた平和条約締結交渉を行っている最中の演習は、日本に対するメッセージの可能性がある。

 演習にはサハリン州に駐留する機関銃・砲兵部隊の350人以上が参加した。島への上陸を試みた敵の部隊やヘリコプターを、機関銃や大砲、戦車で攻撃し壊滅させる想定で行われたという。

 ロシアは近年、クリール諸島の軍備を増強しており、機関銃・砲兵師団が常駐しているほか、戦車部隊も配備。択捉島には新型地対艦ミサイル「バスチオン(射程300キロ)」が、国後島には同「バル(同130キロ)」が、それぞれ配備されている。(共同)