Thursday, March 07, 2019 9:13 AM

女性議員が暴行被害告白 米軍で、取り組み訴え

 米空軍の女性戦闘機パイロットの経歴を持つマーサ・マクサリー上院議員は6日、空軍所属時に上官から性的暴行を受けたと上院軍事委員会の公聴会で告白した。当時は軍の被害救済制度への不信感から被害を届けなかったと語り、軍は性的暴行の問題に真剣に取り組むべきだと訴えた。

 公聴会は軍で深刻化する性的暴行の防止策を議題に開かれ、元軍人の女性らが被害を証言。軍事委員会委員のマクサリー氏は「私も軍で性的暴行の被害を受けた。多くの被害者と同じく、私も被害を届けなかった」と打ち明けた。「軍の制度を信用していなかった。多くの被害者と同様に制度に再び暴行されている気持ちだった」と声を詰まらせながら続けた。

 「私は自分が強いと思っていたが、無力だった。加害者は権力を利用していた。私は餌食にされ、上官にレイプされた」と自らの被害を告白。軍に所属した26年間に暴行の防止策や調査、事実判定の欠陥を目の当たりにしていたと振り返った。(共同)