Friday, March 08, 2019 9:35 AM

逆風の右派、中道に勢い 熱帯びるイスラエル総選挙

 イスラエル総選挙まで9日で1カ月。選挙戦はネタニヤフ首相率いる右派「リクード」に、ガンツ元軍参謀総長とラピド元財務相の中道政党連合「青と白」が挑む構図だ。収賄罪などで起訴される見通しとなったネタニヤフ氏に逆風が吹く中、ガンツ氏らの勢いは拡大。首相続投か、10年ぶりの政権交代か。各党の訴えは熱を帯びている。

 「(政治的動機の)魔女狩りだ。何も悪いことはしていない」。検察が起訴方針を示した2月28日、ネタニヤフ氏は「今後も首相として国民と国に奉仕するつもりだ。決めるのはあなたたちだ」と有権者に支持を訴えた。

 通算5期目を目指すネタニヤフ氏は、在イスラエル米大使館をエルサレムに移転したトランプ米大統領との親密さを誇示し、外交関係の拡大や好調な経済、治安の安定を実績としてアピール。ガンツ氏らに「左派」とレッテルを貼り「国を危険にさらす」と非難する。(共同)