Monday, March 11, 2019 10:23 AM

NY教会で400人が追悼 いじめ体験の「語り部」も

 ニューヨークの教会で10日、東日本大震災の犠牲者の追悼式典が開かれ、在留邦人ら約400人が参加して黙とうをささげた。被災体験や、避難先でいじめられた経験を伝える活動をしている宮城県名取市出身の三浦七海さん(19)が参加し、世界の役に立つよう「生きている限り『語り部』を続ける」と話した。

 当時小学校5年生で、自宅を津波で失った三浦さんは、避難所の生活はストレスが大きかったことや、被災者であることを理由に中学校でいじめられたことを紹介。人間不信になり、一時は被災したのは「恥」だとまで感じたと振り返った。

 三浦さんは英語を学ぶため、カナダのトロントにワーキングホリデーで滞在中。世界の人々が災害時に自分の身を守り、被災者が励まし合って一歩を踏み出せるよう、体験を伝えたいと訴えた。(共同)