Monday, March 11, 2019 10:25 AM

ゴーン前会長、不正50件超 日産調査、さらに拡大も

 日産自動車がカルロス・ゴーン前会長の不正を解明するため実施している社内調査で、国内外の邸宅の家賃や購入費を日産に肩代わりさせるなど少なくとも50件の不正を把握していることが11日、分かった。50件は国内が中心で海外の調査は一部しか終わっていないため、件数はさらに増える可能性がある。フランスの自動車大手ルノーとの共同調査も続け、全容解明を急ぐ。

 日産はまた西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)、ルノーのジャンドミニク・スナール会長、三菱自動車の益子修会長兼CEOが12日午後に横浜市で共同記者会見を開くと明らかにした。3社連合の運営手法の改善策を含めて連携強化の方針などを表明する見通し。会見にはルノーのティエリー・ボロレCEOも同席する。

 東京地裁は11日、ゴーン前会長が希望した日産取締役会への出席を認めないと決めた。ルノーは日産や三菱自との連携強化を目的とした新たな組織の発足に向け協議していると発表した。西川氏は11日夜、東京都内で記者団に対し、来日したスナール氏と会談したと明らかにした。(共同)