Monday, March 11, 2019 10:25 AM

米、予算教書を議会提出へ 財政収支見通しが焦点

 トランプ政権は11日、2020会計年度(19年10月〜20年9月)の予算編成方針を示す予算教書を公表する。国防費などの増額が見込まれ、財政収支の見通しや経済成長率の予測が焦点となる。

 予算教書は一般教書や大統領経済報告と並ぶ「三大教書」の一つ。予算編成権は議会が握っているため、予算教書に強制力はなく、審議のたたき台となる。

 米メディアによると、米政府高官は財政収支の見通しについて、赤字が続くが高い経済成長を維持すれば税収も増え、15年後に黒字化すると説明した。トランプ大統領はメキシコ国境の壁建設費として86億ドル(約9600億円)の獲得を目指すほか、宇宙分野の脅威に対抗する「宇宙軍」創設に関する予算も求める方針。来年に迫る大統領選を意識し、支持層にアピールする狙いがありそうだ。(共同)