Tuesday, March 12, 2019 10:48 AM

米、タリバン協議手詰まり アフガン政府が妥協警戒

 米史上最長のアフガニスタン戦争終結へ向けた米国と反政府武装勢力タリバンとの協議が行き詰まっている。両者は昨年からの交渉で駐留米軍の撤退と引き換えに、アフガンで国際テロ組織の活動を容認しないという条件で一致した。戦争終結に期待が高まったが、停戦条件などで溝が埋まらない。背景には米国の妥協を警戒するアフガン政府の存在がある。

 「合意書の下書きまで作ったが、正式合意に至らなかった」。カタールで2〜3月に開かれた5度目の協議内容をタリバン関係者が打ち明けた。

 前回1月の協議で、米軍の即時撤退を求めるタリバンと、駐留に伴う巨額の財政負担を削減したいトランプ米政権の思惑が重なり、協議は大きく進展した。(共同)