Tuesday, March 12, 2019 10:50 AM

景況感3期ぶりマイナス 中国減速で1〜3月大企業

 財務省と内閣府が12日発表した1〜3月期の法人企業景気予測調査によると、大企業の全産業の景況判断指数(BSI)はマイナス1.7だった。マイナスは景況感が「下降」したとみる企業が「上昇」を上回る状態を指し、3四半期ぶり。中国経済の減速などを背景としたスマートフォン関連の不振が響き、製造業がマイナス7.3へと大きく落ち込んだ。

 製造業の指数は2016年4〜6月期(マイナス11.1)以来の低水準。業種別では、情報通信機械器具製造業や化学工業の下落が目立った。中国向けに出荷するスマホ用の電子部品や素材が低迷したことが要因だ。

 非製造業はプラス1.0となり、3四半期連続で「上昇」が優勢だった。来年の東京五輪・パラリンピックを控えて建設業などが好調だった。(共同)