Tuesday, March 12, 2019 10:52 AM

ルノー、日産会長求めず 3社連合強化へ新会議体

 日産自動車は12日、代表権のある取締役会副議長にフランス自動車大手ルノーの会長を迎えることでルノーと合意したと明らかにした。解任したカルロス・ゴーン前会長の後任会長職をルノーが求めない方針を示した。三菱自動車を含む企業連合3社のトップは横浜市で記者会見し、協業を進める新たな会議体の設立を発表。焦点となっていた日産の会長職を巡る対立を終わらせ、3社連合の運営を合議制としゴーン前会長時代のワンマン体制から決別する。日産、ルノーの統合問題は議論を先送りした。

 両社は、ゴーン前会長が東京地検に逮捕された昨年11月以降、資本関係の見直しや日産会長人事を巡り関係が悪化していた。日産は記者会見に先立つ取締役会でルノーとの合意案を報告した。

 ルノーのジャンドミニク・スナール会長は記者会見で「日産の会長になろうとは思っていない。取締役会副議長の候補には適していると思う」と述べた。ルノーの大株主フランス政府は、取締役会議長を務める会長職を求めていた。(共同)