Wednesday, March 13, 2019 10:26 AM

大和ハウス、中国で巨額損 234億円不正流用か

 大和ハウス工業は13日、中国・大連の関連会社で巨額の会社資金が不正に引き出されたと発表した。現時点で判明している帳簿と預金残高の差額は約234億円で、流出したとみられる全額が回収できなかった場合、約117億円の投資損失を計上する見込み。現地の捜査当局に業務上横領などの疑いでいずれも中国人の幹部ら3人を刑事告訴する手続きに入った。

 大和ハウスによると、不正があったのは2005年に現地の建設会社と合弁で設立した住宅開発・販売会社。今月7日に女性の出納担当者が社内書類を持ち出そうとしているのを別の社員が発見し、その後欠勤が続いたことから、帳簿の突き合わせを行った。

 預金残高と帳簿に差異があることが12日に発覚。その後の調査で、合弁相手から派遣されている取締役2人と出納担当者の計3人の疑いが浮上した。3人は親族同士で、連絡が取れない状態が続いている。(共同)