Wednesday, March 13, 2019 10:27 AM

欧州、同型機乗り入れ禁止 ボーイングは安全性強調

 欧州の32カ国が加盟する欧州航空安全庁(EASA)は12日、エチオピアで10日に墜落事故を起こした機体と同型のボーイング737MAX8と、737MAX9について、12日夜から全便の運航と欧州域内上空への乗り入れを一時停止する措置を取ったと発表した。乗客の安全確保が必要と判断した。欧州域外の航空会社も当面、対象機による欧州乗り入れができなくなる。

 巨大市場の欧州で最新機種の乗り入れが禁止されたことは、ボーイングの事業戦略に大きな影響を及ぼしそうだ。同社は12日の声明で「安全性に完全な自信を持っている」と述べた。

 米連邦航空局(FAA)は4月までに同型機のシステム改良を義務付ける方針を公表する一方、機体自体は安全に飛行可能だとして、運航を継続。欧州などと対応の差が際立っている。(共同)