Friday, March 15, 2019 10:20 AM
伊藤忠、デサント株40%に 経営刷新求め近く協議
伊藤忠商事は15日、スポーツ用品大手デサントへの株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。相手の賛同なしに行う敵対的TOBが成立したのは国内の主要企業同士では初とみられ、デサント株の保有比率を約30%から目標通り40%に引き上げた。デサントの経営体制の刷新を求め、近く協議に入る方針を表明した。
デサントも「話し合いを再開したい」と呼応しており、石本雅敏社長が伊藤忠の繊維部門トップの小関秀一専務執行役員と17日にも大阪市内で協議する方向で調整している。決裂すれば、舞台を株主総会に移して対決することになる。
伊藤忠は、利益の多くを韓国で稼ぐデサントの収益構造などを問題視。TOBにより株式保有比率が3分の1を超え、株主総会での重要議案に対する「拒否権」を握り圧倒的優位に立った。(共同)
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