Friday, March 15, 2019 10:21 AM

英下院、EU離脱延期可決 条件付き、6月末まで

 英下院は14日夜(日本時間15日未明)、29日に迫った欧州連合(EU)離脱の延期を求める政府動議を賛成多数で可決した。動議は下院が2度否決した離脱合意案を20日までに可決することを条件に、1回限り、6月末まで延期するとしている。今月21、22日のEU首脳会議で延期を要請する。ただ、合意案の承認は見通せず、歴史的なEU離脱を巡る英国内の混乱や不透明な情勢は続く。

 動議は、合意案が可決されなければ、長期延期の見込みや5月下旬の欧州議会選に参加せざるを得なくなる可能性が高まると指摘。合意案に賛成するよう強硬派議員に圧力をかけた。

 延期の可決は、経済や市民生活に悪影響をもたらす「合意なき離脱」を回避すべきだとの下院の意思の表れだ。メイ首相は合意案を3度目の採決にかけ、合意案に基づく離脱実現を目指す構え。英主要メディアによると、3度目の採決は19日ごろと想定されている。(共同)