Friday, March 15, 2019 10:23 AM

核・ミサイル停止見直しも 非核化交渉の中断警告

 北朝鮮の崔善姫外務次官は15日、平壌で記者会見し、米朝首脳会談が物別れに終わったのは米側に責任があると非難、非核化交渉の中断を警告した。核・ミサイル実験停止を続けるかどうかは、金正恩朝鮮労働党委員長の「決断次第だ」と述べて見直しもあり得るとの認識を示し、トランプ政権を強くけん制した。金氏が短期間で判断を下し、立場を表明するとした。AP通信などが伝えた。

 米朝首脳の関係は良好だとし、トランプ大統領を直接非難するのは避けた。米側から譲歩を引き出すための駆け引きの一環との見方も多いが、情勢は予断を許さない。非核化に逆行する行動を実際に本格化させれば米朝の緊張が再燃する恐れがある。

 北朝鮮は北西部、東倉里でミサイル施設復旧の動きを見せており、関係国が動向を監視している。外交筋によると、ミサイル部品の搬入など実際の発射につながる動きは確認されていない。(共同)