Monday, March 18, 2019 10:04 AM
皇太子、拉致任務を特命か 米紙報道、記者殺害も一環
ニューヨーク・タイムズ電子版は17日、サウジアラビアのムハンマド皇太子が、政権に批判的な国民の監視、拉致、拘束、拷問を行う極秘任務を特命班に与え、2017年から稼働していたと報じた。同任務に関する機密情報文書を読んだ米当局者の話としている。
18年10月にトルコでサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が殺害された事件は、こうした任務の「特にひどい」一例だと指摘。米当局者はカショギ氏を殺害したグループを「サウジ即応介入班」と呼んでおり、17年以降で少なくとも十数件の作戦に関与したとみているという。
米当局者らによると、周辺アラブ諸国からサウジ人を強制的に連れ戻したり、ムハンマド氏やサルマン国王の宮殿に拘束、拷問したりしていた。ある大学講師はサウジの女性の処遇に関してブログに書き込んだ後、拘束され、心理的な拷問を受けて自殺を図ったという。(共同)
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