Monday, March 18, 2019 10:04 AM

貿易収支、5カ月ぶり黒字 1、2月対中輸出6%減

 財務省が18日発表した2月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が3390億円の黒字だった。黒字は5カ月ぶり。中国の春節(旧正月)休暇による輸出の手控えで1月は赤字幅が大幅に拡大したが、その反動が表れた。ただ1、2月を合算した対中輸出は前年同期比6.3%減の2兆979億円と低調で、日本経済にとって不安要素が増した格好だ。

 2月の輸出総額は米国向けの自動車やタイ向けの鉄鋼が落ち込み、前年同月比1.2%減の6兆3843億円だった。輸入は、韓国の灯油やカナダからの医薬品などが振るわず、6.7%減の6兆453億円となった。

 1月と2月の対中輸出は例年、中国の春節(旧正月)休暇時期の違いで数値が振れるため、合算で比べる方法が広がっている。2月は5.5%増の1兆1397億円で、1月の落ち込み(17.4%減)を埋め合わせられなかった。米国との貿易摩擦に伴う中国経済の減速が響いたとみられる。(共同)