Wednesday, March 20, 2019 10:32 AM

IS掃討、最終段階 シリア東部、米軍支援

 米軍の支援を受ける少数民族クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)は20日、過激派組織「イスラム国」(IS)の最後の支配地となったシリア東部バグズ村で掃討作戦を継続した。19日だけで約千人のIS戦闘員が投降したといい、作戦は最終段階に入った。

 SDFは19日、バグズ村のうちIS戦闘員やその家族らが滞在していた地区など大半を制圧した。だがシリア人権監視団(英国)によると、IS側は戦闘員ら12人が自爆攻撃を仕掛けるなど、抵抗を続けている。

 バグズ村はイラク国境から約5キロでユーフラテス川に面し、周辺はSDFの支配下にある。SDF関係者は20日「村に残された仕掛け爆弾や地雷の除去に時間がかかる可能性が高い」と指摘。「米政府の了承がなければ勝利宣言はできないだろう」と語った。(共同)