Wednesday, March 20, 2019 10:33 AM

生徒死亡の学校を見舞い NZ首相、遺体埋葬始まる

 ニュージーランドのアーダン首相は20日、モスク(イスラム教礼拝所)での銃乱射事件が起きたクライストチャーチに入り、事件に巻き込まれて死者2人が出た学校を訪問、仲間を亡くした生徒らを見舞った。近く、市内で追悼集会を計画していることも、記者会見で明らかにした。

 一方、市内の公営墓地では20日から、犠牲者の遺体の埋葬が始まった。最初に埋葬されたのはシリア難民の父(44)と息子(15)で、事件で負傷した弟(13)も車いすで参列した。参列者によると、弟は父と兄のひつぎに向かって「一緒にいたい」と何度も語りかけ、悲しみを抑えきれない様子だった。

 20日午後には寒風が吹き冷え込む中、フィジーやインドネシアなど出身の男性の4遺体が埋葬された。墓地の周辺は、武装した警官が警備に当たっていた。(共同)