Thursday, March 21, 2019 10:20 AM

銃規制強化、SNS議論も NZ乱射、きょう1週間

 50人が殺害されたニュージーランド南島クライストチャーチでのモスク(イスラム教礼拝所)銃乱射事件は、22日で発生から1週間。事件後、政府は迅速に銃規制強化に着手し、衝撃的な犯行映像の生中継に利用された会員制交流サイト(SNS)を巡る議論も盛んになっている。地域社会はイスラム教徒らに支援の手を差し伸べ、惨事から立ち直ろうとしている。

 警察は、白人至上主義者で移民を敵視するオーストラリア人、ブレントン・タラント容疑者(28)の単独犯行と断定した。容疑者は16日に裁判所に出廷した際は終始無言だったが同日、当番弁護士を解任。今後は弁護人なしで公判に臨み、世間から注目を集める法廷の場を利用し、反移民などの自説を展開することが懸念されている。再出廷予定は4月5日。

 アーダン首相は21日、容疑者が使用した軍仕様の半自動小銃などの銃規制強化方針の内容を発表。既に市中に出回っているものは国が買い上げる制度も導入されるが、住民が自発的に警察に銃を返納する動きも出ている。(共同)