Thursday, March 21, 2019 10:21 AM

都構想、維新政治が争点 大阪府知事選、一騎打ち

 大阪府知事選が21日告示され、自民党が推薦する無所属新人の元副知事小西禎一氏(64)と、政治団体・大阪維新の会新人の前大阪市長吉村洋文氏(43)の一騎打ちが確定した。吉村氏と大阪維新代表の松井一郎知事は大阪都構想の推進を掲げて辞職願を提出、立場を入れ替えて知事、市長のダブル選を仕掛けた。こうした手法も争点となりそうだ。市長選は24日に告示され、ともに4月7日に投開票される。

 2025年の大阪・関西万博や、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致への取り組みを巡る論戦も予想される。市長選には松井氏と自民党推薦の柳本顕元市議が出馬を予定。公明党府本部は小西、柳本両氏を推薦、立憲民主党府連、共産党府委員会が自主的に支援するなど、自民党を含めた「維新包囲網」が敷かれている。

 府議選、市議選も同日投開票で、大阪維新はダブル選を制し、府市両議会でも過半数かそれに迫る議席を得て都構想を推し進めたい考え。自民党などは大阪で続く「維新政治」を転換させるチャンスとして意気込む。(共同)