Friday, March 22, 2019 10:20 AM

保守派の「言論」は擁護 大統領令でトランプ氏

 気に入らない報道を「フェイク(偽)ニュース」と非難するなど異例のメディア攻撃を続けるトランプ大統領が21日、公立大学に「言論の自由」を守るよう求める大統領令に署名した。キャンパスで学生の表現の自由が抑圧されているとの不満が保守派に広がっており、次期大統領選を来年に控え、支持基盤の保守層擁護をアピールする狙いだ。

 トランプ氏はホワイトハウスで「大学は税金が欲しいなら、言論の自由を推進するべきで封じるべきではない」と訴えた。大統領令によると、公立大学は言論の自由を保障することで、連邦機関から予算を確保できる。一方、当局が大学での言論に介入することへの反発も出ている。

 大統領令のきっかけは今年2月、カリフォルニア大バークリー校で保守系団体への参加を呼び掛けていた活動家が殴られた事件。トランプ氏は対策を講じる必要があると表明していた。(共同)