Friday, March 22, 2019 10:21 AM

シリア、米大統領を非難 ゴラン高原奪還の決意表明

 シリア政府は22日、トランプ大統領がイスラエル占領地のゴラン高原を巡り、イスラエルの主権を認める考えを表明したことを強く非難する声明を発表した。ゴラン高原を「あらゆる手段」で奪還するとの決意も示した。国営シリア・アラブ通信が伝えた。

 シリア政府は、トランプ氏の表明は国際的な正当性を軽視する「無責任」なものだと批判。ゴラン高原が過去も将来もシリアに属することは変わらないとして、奪還への決意を強くしたと強調した。

 シリアのアサド政権を支援するイランの外務省報道官も、米政権を非難する声明を出し「違法で受け入れられない。ゴラン高原がシリア領である事実は変えられない」と述べた。アラブ連盟やエジプト外務省も、ゴラン高原はシリア領だと表明。トルコのエルドアン大統領は、地域に新たな危機をもたらす恐れがあると警告した。(共同)