Friday, March 22, 2019 10:21 AM
イスラエルの主権承認表明 ゴラン高原でトランプ氏
トランプ大統領は21日、イスラエルが1967年の第3次中東戦争でシリアから奪った占領地ゴラン高原を巡り「52年を経て、米国がイスラエルの主権を完全に認める時だ」とツイッターで表明した。2017年12月のエルサレム首都認定に続き、中東政策の大きな転換となる。
ただ国際的に承認されていないイスラエルの主権を認めれば、各国からの非難は必至。シリアやシリアと関係が深いイランは「ゴラン高原がシリアに属するという事実は変えられない」と反発しており、中東の緊張が激化する恐れもある。
トランプ政権と緊密な関係にあり、来月9日のイスラエル総選挙を控え、汚職疑惑で苦戦するネタニヤフ首相に「外交上の成果」を提供し、再選を後押しする狙いがある。来年の次期米大統領選をにらみ、親イスラエルの支持基盤にアピールする思惑ともみられる。(共同)
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