Monday, March 25, 2019 10:20 AM

ロシア疑惑、共謀認定せず 米検察官、司法妨害見送り

 バー米司法長官は24日、ロシア疑惑の捜査報告書について議会に概要の書簡を送り、モラー特別検察官が2016年米大統領選でのトランプ陣営とロシアの共謀を認定しなかったと明らかにした。モラー氏は、トランプ大統領が疑惑捜査を司法妨害した疑いについては判断を見送った。トランプ氏は「完全に潔白」と主張。疑惑を追及してきた民主党は「無罪放免ではない」と反発し、報告書の全面開示を求めて法廷闘争も辞さない方針を示した。

 ホワイトハウスは捜査結果を歓迎。政権発足以来、最大の懸念が取り除かれたとして、トランプ氏は来年の大統領選での再選戦略を前進させる構えだ。ただ、司法妨害を巡って議会で追及を受ける余地は残った。

 民主党にとって共謀が認められなかったことは痛手となった。共和党のトランプ政権が抱える他の疑惑に焦点を移すなど戦略を見直し、追及を緩めない考え。(共同)