Tuesday, March 26, 2019 10:10 AM

ヒルシャー「夢のようだ」 記録更新のW杯総合V8

 史上最高のアルペンスキーヤーとの呼び声も高いマルセル・ヒルシャー(オーストリア)が、今季も圧倒的な強さを見せつけた。ワールドカップ(W杯)総合8連覇を達成し、自らの持つ最多記録を更新。「夢のようだ」と喜びをかみしめた。

 最も得意な回転で5勝、大回転は4勝を挙げ、それぞれ6度目の種目別優勝も果たした。個人総合と種目別を合わせ、手にしたクリスタルトロフィーは合計20個。国際スキー連盟(FIS)によると、女子最多のW杯通算82勝を誇り、今季で引退したリンゼイ・ボン(米国)の記録に並んだ。

 荒れた雪面でも加速できる天性のターン技術と、驚異的な集中力でライバルたちを寄せ付けない。過去に金メダルがなかった冬季五輪は昨年の平昌大会で大回転とアルペン複合の2冠を遂げ、今年2月の世界選手権(オーレ=スウェーデン)は4大会連続で金メダルを獲得した。第一線に君臨し続けるヒルシャーにとって、目標はインゲマル・ステンマルク(スウェーデン)の持つW杯86勝の最多記録だけだ。(共同)