Tuesday, March 26, 2019 10:12 AM

中仏、米の単独主義けん制 マクロン氏は人権も提起

 欧州歴訪中の中国の習近平国家主席は25日、パリでフランスのマクロン大統領と会談した。会談後の共同記者会見で双方は多国間主義を尊重すると強調し、単独主義的なトランプ政権をけん制。マクロン氏は習氏に中国による不公正貿易や人権問題も提起したことを明らかにし、中国が国際社会から出ている懸念に耳を傾けるよう求めた。

 記者会見で習氏は「多国間主義を断固として遂行する」と主張。マクロン氏も「どんなに強い国でも一国で国際的なルールを再定義することはできない」と述べ、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」を離脱するなどした米国を暗に批判した。

 一方、マクロン氏は中仏間には経済活動で大きな「不均衡」があると述べ、中国側に一層の市場開放や、公正な競争を要求。会談で基本的人権の尊重に関する懸念も伝えたと説明した。中国の少数民族、ウイグル族への抑圧などに言及した可能性がある。(共同)