Tuesday, March 26, 2019 10:13 AM

外交多角化で巻き返しか 金正恩氏、訪露が焦点に

 2月末の米朝首脳会談が決裂したのを受け、北朝鮮が外交多角化で巻き返しを図る動きを見せている。伝統的な友好国との関係を強化、米主導の経済制裁に対抗する構えだ。最終調整に入ったとの見方もある金正恩朝鮮労働党委員長の初のロシア公式訪問がいつ実現するかが当面の焦点だ。

 朝鮮労働党で外交を統括する李党副委員長が26日、空路北京に到着した。社会主義国のラオス訪問が目的。一時帰国していた金衡俊駐ロシア大使も同じ飛行機で平壌を出発、モスクワに戻るとみられる。

 今年は故金日成主席の初の旧ソ連公式訪問から70周年。今月19〜25日には金正恩氏の秘書役、キム・チャンソン国務委員会部長、警護を統括するキム・チョルギュ護衛司令部副司令官、ロシア担当の任天一外務次官がそろってモスクワやウラジオストクを訪問した。(共同)