Wednesday, March 27, 2019 10:38 AM

チリ判事が容疑者尋問へ 仏紙報道、筑波大生不明

 27日付のフランス東部の地元紙レストレピュブリカンは、ブザンソンに留学していた筑波大生、黒崎愛海さんが行方不明になった事件で、帰国したチリ人容疑者(28)を同国判事が4月に尋問すると報じた。判事による正式の尋問は初めてとみられる。

 フランス当局は、元交際相手のニコラス・セペダ・コントレラス容疑者が黒崎さんを殺害した疑いが強いとみて、取り調べ実施に向け、フランスが派遣する捜査判事を受け入れるようチリ側に司法共助を要請していた。チリ側の尋問にフランス側の捜査判事や検察・警察当局者が立ち会うという。

 容疑者を殺人容疑などで国際手配したフランス当局は、チリ側も容疑が濃厚と判断すれば、身柄の引き渡しにつながると期待している。一方、チリ側が引き渡しを拒否した場合は、容疑者不在のまま公判を行う可能性も示している。(共同)