Wednesday, March 27, 2019 10:39 AM

米発乗り継ぎ、検査省略へ 成田で4月から、国内初

 米国から成田空港を経由し他国へ向かう航空旅客が乗り継ぎの際に受ける保安検査を、国土交通省と成田国際空港会社(NAA)は4月から省略する方針を固めた。27日、空港関係者への取材で分かった。国交省が米側と合意した。NAAによると、省略は国内初で、利便性を高め乗り継ぎの拠点空港としての地位を向上させるのが狙い。

 空港関係者によると、日本の規定では国際線を乗り継ぐ際、金属探知や手荷物検査を受ける必要があるが、日本と同等の保安体制と確認できた国からの旅客には省略が可能。成田では4月3日から米発便について、便数を限定して試験的に運用を始め、将来的に本格導入するという。

 米国と日本は安全性が同等だと確認したが、1月に成田に到着した米発便の旅客が拳銃を所持していたことが発覚。このため、国交省などは導入が可能かどうかや時期を慎重に検討し、省略できると判断した。(共同)