Wednesday, March 27, 2019 10:40 AM

黒人男優の訴追取り下げ 憎悪犯罪自演、市長は批判

 イリノイ州の検察当局は26日、憎悪犯罪(ヘイトクライム)を自作自演し、警察に虚偽の被害を届け出たとされた黒人男優ジャシー・スモレットさん(36)の訴追を取り下げた。スモレットさんは「私は一貫して真実を述べている」と訴えた。

 一方、シカゴのエマニュエル市長は、同市警本部のジョンソン本部長と共に記者会見し、訴追の取り下げは「不当だ」と強く批判した。検察は取り下げた詳しい理由を明らかにしていない。

 スモレットさんは1月、シカゴの路上で男2人に殴られたと通報。2人がトランプ大統領の選挙キャンペーンの合言葉や、黒人や同性愛者を差別する言葉を口にしたと訴えた。スモレットさんは自分が同性愛者であることを公表している。(共同)