Friday, March 29, 2019 10:44 AM

失速防止装置が誤作動か ボーイング機墜落で米報道

 ボーイング737MAX8のエチオピアでの墜落事故について、ウォールストリート・ジャーナル電子版は、米政府の調査当局が、自動失速防止装置が墜落前に作動したとの暫定的な結論に達したと29日伝えた。昨年10月のインドネシアでの同型機墜落も含め、装置が誤作動したとの見方で一致しつつあるという。

 調査当局はエチオピアの墜落機から回収されたフライトレコーダー(飛行記録装置)などを分析。エチオピア当局が近く暫定報告を出す予定だという。

 同型機で初めて導入された自動失速防止装置は、機首が上がりすぎて失速するのを防ぐため、自動的に機首を下げるシステム。インドネシアでは墜落前に装置が作動して機首が下がり、操縦士が何度も手動で機体を立て直そうとしたことが判明。機首の角度を測るセンサーの不具合で装置が誤作動した可能性が指摘されていた。(共同)