Friday, March 29, 2019 10:44 AM

オンライン診療で処方検討 緊急避妊薬、条件付きで

 スマートフォンやタブレット端末などを使った「オンライン診療」に関する厚生労働省の有識者検討会は29日、初診は原則対面とする現行指針の例外に、望まない妊娠を避けるために女性が服用する緊急避妊薬を含めるかどうか議論した。「後日、産婦人科を受診する」などの条件付きで、初診でも処方可能とする方向性に大きな異論は出なかった。

 厚労省は今後、初診での緊急避妊薬の処方に関する具体的な条件案を提示し、5月ごろまでに指針の見直し案を取りまとめる方針。

 現状では緊急避妊薬の処方には医師の対面診療が必要。性交後72時間以内に飲む必要がある一方で、地方ではすぐに行ける医療機関がなかったり、性犯罪に巻き込まれて受診しづらかったりするケースがあるとされている。(共同)