Tuesday, April 02, 2019 10:26 AM

盲導犬と入店52%拒否経験 差別解消理解深まらず

 盲導犬を連れていることを理由に入店や施設利用を拒否された経験のある視覚障害者が52・9%に上ることが2日、盲導犬を育成するアイメイト協会(東京)の調査で分かった。共生社会の実現に向け、不当な差別を禁止した障害者差別解消法が2016年4月に施行されてから3年。理解が深まっていない実態が浮かんだ。

 入店拒否を経験した人は昨年調査の63・0%からは減少したものの、アイメイト協会の塩屋隆男代表理事は「依然として多くの差別被害がある。盲導犬は視覚障害者にとって目であり体の一部だ」と訴えた。

 調査は今年2〜3月、全国の盲導犬使用者219人を対象に実施。昨年4月からの状況を聞き、85人から回答を得た。

 入店や利用を拒否された場所(複数回答)は、「飲食店」が80.0%と圧倒的に多かった。2位以下は「宿泊施設」33.3%、「タクシー」17.8%、「スーパー、コンビニ(食品を扱う商業施設)」11.1%。(共同)