Wednesday, April 03, 2019 10:35 AM

中国駐日大使に孔鉉佑氏 知日派連続起用で関係重視

 中国政府は程永華駐日大使(64)を交代させ、後任に孔鉉佑外務次官(59)を充てる方針を固めた。複数の日中関係筋が3日、明らかにした。孔氏は程氏と同じ中国外務省の日本専門家「ジャパンスクール」の一人として知られる。2代続けて知日派を起用することで、対日関係重視の姿勢を打ち出す狙いがある。

 程氏は2010年2月に駐日大使に着任。歴代最長の9年超務めてきた。在任中、10年9月に沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船と海上保安庁の巡視船の衝突事件や、12年9月の日本政府による尖閣国有化などで冷え込んだ日中関係の修復に努めた。中国政府は日中関係の改善を受け、大使を交代させても問題はないと判断したもようだ。

 6月の大阪での20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせ、習近平国家主席の訪日が見込まれている。中国政府は日本政府に対し、大使人事の同意を求める手続きに入ったとみられ、日本政府も速やかに対応する構えだ。(共同)