Thursday, April 04, 2019 10:17 AM

万能インフルワクチン試験 米国立衛生研、人対象に

 米国立衛生研究所(NIH)は3日、特徴が違う複数のインフルエンザウイルスの感染を防げる「万能」ワクチンの候補を人に接種する臨床試験を始めると発表した。

 ウイルスは少しずつ変化するため、現在のワクチンはシーズン前に流行するタイプを予測し、それに合わせて製造している。万能ワクチンはあらゆるタイプに効くとは限らないが、予測が外れても大流行や重症者の増加を防げる可能性がある。

 臨床試験は安全性の確認が主目的の第1段階。18〜70歳の健康な男女53人以上に量や回数を変えて接種する。接種後は体調を調べるほか、血液を分析して予防が期待できそうかどうかも評価する。参加者をウイルスにさらす実験はしない。(共同)