Thursday, April 04, 2019 10:19 AM

米朝対話、早期再開に期待 韓国高官「双方が総括」

 韓国の李度勲朝鮮半島平和交渉本部長は4日、ソウルで講演し、物別れに終わった2月末の米朝首脳会談から1カ月余りの間に双方が「国内的な総括」を行ったとの見方を示し、米朝対話の早期再開に強い期待感を表明した。

 李氏は、米朝首脳会談後に対話路線への懐疑論が浮上しているとし、払拭のため「大小を問わず実質的な成果を早期に出すことが大事だ」と訴えた。物別れの原因は事前に非核化問題について十分な調整ができていなかったことにあるとの見方を示し「指導者が(首脳会談で)細部まで議論することはできない」と実務協議の重要性を訴えた。

 また「制裁だけで(北朝鮮の核)問題を根本的に解決することはできない」と指摘し、対話の重要性を強調。韓国政府が南北関係改善をてこに米朝対話を下支えしてきたとの自負も示した。(共同)