Friday, April 05, 2019 10:15 AM

人手不足倒産が過去最多 18年度、求人難要因が急増

 東京商工リサーチは5日、2018年度の人手不足関連倒産が前年度比28.6%増の400件となり、13年度に調査を始めて以来、最多だったと発表した。求人難による倒産が大きく増えた。負債総額は計505億円。これまでの最多は15年度の345件だった。

 要因別の内訳でみると、代表者や幹部役員の死亡などによる後継者難の倒産が7.6%増の269件で最多だった。人手の確保が難しくなって事業継続に支障が生じた求人難が約2.6倍の76件、人件費高騰が約2.1倍の30件、従業員の退職が38.8%増の25件で続いた。

 地域別では、関東の173件が最も多かった。九州は62件、中部は43件、近畿は39件、東北は28件、中国は19件、北海道は18件、四国は13件、北陸は5件だった。(共同)