Friday, April 05, 2019 10:15 AM

厚生年金未加入156万人 17年推計、40万事業所

 厚生年金の加入要件を満たしながら、国民年金にしか入っていない労働者が約156万人に上ることが、厚生労働省の推計で分かった。厚生年金に加入しないと将来の年金額は少なくなる。前回調査から44万人減ったものの、依然として未加入者が多くいる実態が浮かんだ。

 厚労省が2017年の国民年金の加入者に対する調査の中で、就業状況を基に推計した。

 厚生年金は、全ての法人事業所と、従業員5人以上の工場など個人の事業所(一部業種を除く)に加入義務がある。保険料率は18・3%で、企業と従業員が折半する仕組み。だが保険料負担を嫌がり加入手続きをしない企業もあり、18年9月末時点では約40万事業所が加入逃れの疑いがある。(共同)