Monday, April 08, 2019 10:32 AM

天安門事件関連の音楽排除 中国、香港映画主題歌も

 中国当局が学生らの民主化運動を武力弾圧した1989年6月の天安門事件から30年となるのを前に、中国で事件に関連する歌手の公演中止や楽曲の配信サービス停止が相次いでいる。香港メディアは事件との関わりを指摘。中国当局は大学教授ら知識人の言論活動に加え、音楽分野でも引き締めを強化している可能性がある。

 8日付の香港各紙は、中国本土の主要な音楽配信サービスから、香港の有名歌手ジャッキー・チュンさんが歌う香港映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」(90年)の主題歌「人間道」が削除されたと伝えた。

 人間道は香港の作詞作曲家、故黄霑氏が作った。歌詞に「(大地は)どうして血の海に変わったのか」などの内容が含まれ、黄氏は生前のインタビューで天安門事件についての歌だと認めていたという。(共同)