Tuesday, April 09, 2019 10:25 AM

「全ての嫌疑、私は無実」 日産幹部の陰謀訴え

 前日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者(65)の弁護人は9日、日本外国特派員協会(東京)で記者会見し、会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕される前に撮影した動画を公開した。ゴーン容疑者は「全ての嫌疑について私は無実だ」と主張し、日産の幹部数人による陰謀だと強調。事件については具体的な説明をしなかった。

 弘中惇一郎弁護士は、東京地検特捜部の4回目の逮捕を「ゴーン氏に不当な圧力をかけて、屈服させることが狙いだ」と批判。取り調べに黙秘するよう助言したと明らかにした。

 ゴーン容疑者は動画で、フランス自動車大手ルノーとの経営統合計画を念頭に、幹部らが日産の独立性を脅かすことを恐れたと指摘。「今起きていることは陰謀、謀略、中傷だ。汚いたくらみを仕掛けた多くの名前を挙げることができる」と語った。弘中氏によると、撮影時は実名を挙げていたが、弁護団が編集でカットした。(共同)