Tuesday, April 09, 2019 10:26 AM
世界経済3.3%に減速 19年、日米欧引き下げ
国際通貨基金(IMF)は9日、最新の世界経済見通しを発表した。2019年の世界全体の実質経済成長率は3.3%とし、1月時点から0.2ポイント下方修正した。長引く米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱問題による先行き不透明感が響いた。日本は1.0%で、0.1ポイント引き下げ、米国やユーロ圏もそれぞれ下方修正した。
19年の世界成長率引き下げは昨年10月以降、3回連続。米中は摩擦解消に向け貿易協議を続けているが、最終合意の場となる首脳会談実施のめどは立っていない。物別れに終わった場合、世界経済のさらなる下押し要因になる可能性がある。
IMFは20年は3.6%と持ち直しを見込むが「摩擦激化と、それに伴う政策の不確実性の増大は経済成長をさらに弱めるだろう」と懸念を示した。景気下振れリスクは大きいと説明し「実施すべき政策を誤らないことが優先事項だ」とした。(共同)
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