Tuesday, April 09, 2019 10:27 AM

米、革命防衛隊をテロ指定 イランは対抗措置発表

 トランプ政権は8日、イラン指導部の親衛隊的な性格を持つ革命防衛隊をテロ組織に指定すると発表した。外国の国家機関の一部をテロ組織に指定するのは初めて。イランも対抗し、米国を「テロ支援国家」と認定し、中東などの地域を統括する米中央軍をテロ組織に指定したと発表。昨年の米国の核合意離脱と制裁再開で対立を深める両国が互いの国家機関をテロ組織と非難し合う異例の展開となった。

 米国はイランをテロ支援国家に指定済み。最高指導者ハメネイ師直轄の軍事組織である革命防衛隊を新たにテロ組織に指定することで圧力を一段と強化した。新たな追加制裁も視野に入れており、イラン産原油の禁輸でも、日本を含む8カ国・地域を対象とした適用除外措置の存廃を5月2日までに決断する。

 トランプ大統領は声明で「革命防衛隊は世界のテロを指示・実行するイラン政府の主要な手段となっている」と断定した。ポンペオ国務長官によると、防衛隊のテロ組織指定日は今月15日。防衛隊とのあらゆる商取引がテロを支援する犯罪行為とみなされる。(共同)